Funding Deeptech and Decentralized Science (Panel)@FtCTokyo
Funding Deeptech and Decentralized Science (Panel)@FtCTokyo
https://www.youtube.com/watch?v=4j_wcWQFrGw&list=PL3C6eF-zu5AYohNL1ZgOBqlwwJ29x-lTO&index=6
Funding Deeptech and Decentralized Science (Panel)
Panelists discuss the intersection of deeptech and decentralized science, exploring how these fields can address global challenges and reshape traditional scientific and investment models.
Speakers:
Riho Kawaguchi: ANRI
Estefano Pinilla: Athena DAO
Gus Domel: Boost VC
claude.icon
パネリストの紹介:
リオ(Anri): 日本のシード段階のディープテック投資に注力
ステファノ(Athena DAO): 女性の健康研究に焦点を当てたDAOの科学ワーキンググループのリーダー
ガス(Boost VC): カリフォルニアを拠点とするディープテックVCファンドの主要メンバー
DSci(分散型科学)への参入経緯:
ガス: 科学的バックグラウンドを持ち、科学者のエンパワーメントに興味を持ってDSciに参入
ステファノ: 長寿研究から始まり、オープンサイエンスの理念に共感してDSciに参加
DSciの課題と可能性:
科学者とクリプト/Web3コミュニティの橋渡しが重要
大学や研究機関との協力方法の開拓(スポンサード研究契約の活用など)
長期的な視点が必要(投資回収に10-15年かかる可能性)
DSciの今後:
科学者が従来のシステムの外で働くことを促進
tangibleな製品や問題解決に焦点を当てることが重要
クリプト投資家の短期的リターン期待とサイエンスの長期的性質のバランスが課題
日本の状況:
DSciの認知度はまだ低い
トークン発行に関する税制の課題がある
全体として、DSciは科学研究の資金調達と実施方法を変革する可能性を持つが、まだ初期段階にあり、様々な課題に直面していることが議論されました。
nishio スタートアップは人員に投資してる?ビジネスに投資してる?その観点から見て、DAOに投資するとは一体何に対して投資していることになるのか? 11:26
p143から
DeSciパネル
DAOに投資するとは?
資金に投資すること?
人員に投資すること?
スタートアップ投資は、人員に対する投資の側面が大きい
日本における規制
トークンのローンチが困難
すぐに税金を払わねばならない
DeSciの定義を微調整する必要がある
日本ではできない
まず海外のDAOからスタートする必要がある
科学者をどうやって見つけるのか
DAOを作るとき、まず人脈を作らねばならない
科学者は科学をやりたい
会社や社会実装がわからない
研究者をいろいろな人につなげていく=人脈の構築
大学にトークンを渡すの難しくない?
個別の大学にローカルルールがある
大学にはスポンサーリサーチアグリーメントがある
既にOKな構造があるので、そこからスタートして微調整する
大学のフォーマットに合わせて、異質なものに見えないようにすることが大事
大学が直接Web3を触る必要はない
Web3に関わりたくない人も多い
私たちの会社が中間団体として入れば良い
Web3は資金調達のツール
どのように有形資産にしていくかが大事
ワクワクしているのは新しいエコシステムを作っているところ
LP(Limited Partner)
10年〜掛かることに理解がある人の集まり
LPに対する科学教育が必要
短期的売買とのギャップ
Athena DAO
Boost VC
claude.icon
DAOへの投資の性質: ガスは、DAOへの投資は従来のスタートアップ投資と似ている面があると説明しました。特に重要なのは、初期段階での人材です。DAOは分散化を目指していますが、コミュニティを集結させ、方向性を決める核となる人材が重要です。ただし、従来の企業とは異なり、DAOは一種のファンドとしての側面もあるため、投資家は「ファンド・オブ・ファンズ」のような立場になる可能性があります。 日本における規制と課題: 日本ではDeSciやDAOに関する規制が厳しく、特にトークンのローンチに関して困難があります。トークンを発行した時点で即座に課税されるため、DAOの資金が減少してしまうという問題があります。このため、パネリストは日本でのDeSci活動の開始には課題があると指摘し、まずは海外のDAOから始めることを提案しています。
科学者の参加とDAOの構築: ステファノは、DAOを構築する際の重要なステップについて説明しました。まず、科学者のネットワークを構築することが重要です。多くの場合、PhD学生や若手研究者がDAOに参加し、彼らのネットワークを通じて他の研究者とつながっていきます。DAOは、科学者が研究に集中しながら、その成果を社会実装につなげるための橋渡し役となります。研究者を企業家や投資家などと結びつけ、アイデアを実現するためのサポートを提供します。
大学との協力: 大学との協力に関して、ステファノは興味深い洞察を提供しました。多くの大学には「スポンサードリサーチアグリーメント」という仕組みがあり、これを利用することでDeSciプロジェクトを進めることが可能です。このアグリーメントは、民間企業や団体が研究資金を提供する代わりに、知的財産権や研究成果の利用権を得るというものです。DAOはこの既存の仕組みを利用し、必要に応じて微調整することで、大学との協力を進めることができます。
Web3とのインターフェース: ステファノは、DAOが大学やWeb3に慣れていない研究者と直接的なWeb3の取引を行う必要はないと強調しました。DAOが中間団体として機能し、研究者や大学は従来の方法(現金での取引など)で参加できるようにすることで、参加のハードルを下げることができます。
長期的視点の重要性: ガスは、DeSciプロジェクトが成果を出すまでに10年以上かかる可能性があることを指摘しました。これは一般的なベンチャーキャピタルの投資期間と同じくらいの長さですが、クリプト投資家にとっては非常に長期間です。このギャップを埋めることが、DSciの成功にとって重要な課題の一つとなっています。